夏の嵐
※ネタバレあり
ダメな男に惚れ込んで最終的にどちらも身を滅ぼすのは恋愛によくある展開で、
それの豪華絢爛版といったところか。
フランツは本当の最低の男だ。
最後の結末も自業自得としか言いようがない。
リヴィアは?
最終的には全てを失ってしまったのだが、
こちらもやはり自業自得ではないだろうか?
悪いことと知りながらも大事な資金をフランツに差し出す。
それまではまだ恋に溺れたしょうがない人として見れたが、
そのシーン以降は嫌悪感すら抱いた。
もしかしたらフランツも、最初は騙すつもりなどなかったが、
あまりにリヴィアが全てを与えてくれるから
それで段々欲が出てきたのではとも思った。
まあ、本編を見る限りそれはないのだが、
そうであってもおかしくはない。
このような自分さえ良ければ的なのは愛とは言わないと思う。
残念ながら僕はこういうのには全く感情移入できない。
それ程の激情のような恋愛をしてないからなのかも知れないけど。
人によっては共感でき、ハッとすることのある作品ではなかろうか。
マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限
※ネタバレあり
香港のカンフー映画にしては割かしストーリーがしっかりしている。
とは言え突っ込みどころは豊富なのだけど。
出てくる主要なキャストが、男女問わず武術の使い手なのはこの手の作品にはよくある設定。
やはりメインはアクションシーンだ。
個人的に面白かったアクションシーンは、
少林寺での大乱闘と、チャウシュを救いに行った時のティンボウとの差しの闘い、
が太極拳を見出す時だ。
少林寺での乱闘は鮮やかな棒術が見どころ。
ティンボウとの差しの闘いは力が拮抗してて面白い。
太極拳を見出すまではストーリーと相まって、
新しい武術を開眼してく様が面白い。
また動きが美しい。
ラストもいいのだけど、クワンボウの方が頭一つ勝ってしまっているので
他のアクションシーンよりは見劣りしてしまった。
全体を通してカンフー映画の中でも上位に食い込む。
ベニスに死す
※ネタバレあり
初老の男性が美少年に一目惚れしその気持ちを秘めたまま一途に想い続ける。
これだけを聞くとあまり心惹かれないストーリーなのだが、
ゲイとかそういう類いではなく人としてのもっと深いものがある。
確かにタージオは不思議な魅力を秘めている。
精悍な顔立ちだけでなく、仕草や目線など、
こいつが女だったら非常に恐ろしいことになるなと思って観てた。
アッシェンバッハの過去にもいろいろあったようで、
場面場面がフラッシュバックで蘇る。
そういった彼のこれまでの人生と、
旅先で出会った少年によせる想いを包括的に考察するとなかなか面白いのではないだろうか?
その過去がはっきりと描写されてない方が良い。
観る者にいろんな想像を掻き立てることができるので。
僕の勝手な想像ではアッシェンバッハのこれまでの人生には"何か"が欠けていた。
それが"美"なのか"愛"なのか定かではないが、
その"何か"をタージオと出会うことで見つけたのではないだろうか。
なので彼は最後に満足して逝けたのだと思う。
またこの作品は映像がとても美しい。
切り取って一つの絵になりそうなシーンが幾つもある。
その映像と相まって最後の海に立つタージオには神々しささえ感じる。
芸術的な作品だ。
アデルの恋の物語
※ネタバレあり
実話を元にした映画。
この物語の主人公アデルは文豪ビクトル・ユゴーの娘である。
有名人の娘であり華やかな生活を送ってるのかと言えば、
全く逆で愛に溺れて破滅していく様が描かれている。
簡潔に言い表すなら、恋を成就できなかったストーカーが精神を病んで精神病院で一生を終えるという話。
その崩壊っぷりを見事に表現したイザベルの演技も見所か。
個人的には全く受け入れられない。
人を一途に想う。
それに関しては素晴らしいことだと思うが、
相手のこと、周りのことを一切考えず
自分の愛を受け入れさせようとするエゴイストっぷりには怒りすら感じる。
しかしピンソンの婚約を破棄させたり、虚実の婚約を発表したり、
人の人生を大きく狂わせるほどの行動をしておきながら、
それが正しいことだと思えてしまえる人の思想を変えるのは容易ではないだろう。
そんな女性に惚れられたピンソンが不運としか言いようがない。
もしかしたらピンソンにも原因があったのかも知れないが、
二人が恋に落ちた部分は描かれてないのでそれは分からない。
愛は素晴らしいものだけど、
一つ間違えれば狂気にもなるなんとも恐ろしいものだ。
天井桟敷の人々
古典文学のような香りがした映画だ。
「運命」という言葉が思い浮かぶ。
それは良い時も悪いときも使われるが、
ここでは後者の方だ。
あの時ああしていれば
あの時こうしていれば
ちょっとずつズレた歯車は二度と噛み合うことはない。
人生とは多かれ少なかれこのようにうまくいかない事がある。
この作品にはフィクションにありがちなご都合主義はない。
ただリアルに、過去の選択が重くのしかかる。
ひとつひとつの選択で人生は変化していき、
それがどのような形になろうとも
その中で希望を見つけてただ生きてくしかない。
それもまた人生なんだなと思った。
この作品は本当に人間の心理がよく描かれていると思った。
またパントマイムも一見の価値あり。
無言でここまで情景や感情を表現できるのかと感動する。
同じパントマイムでもチャップリンとはまた感じが違う。
鉄道員
※ネタバレあり
「家族」がテーマの映画。
家庭が少しずつ崩壊していくが、
また再び絆を取り戻すという内容。
名作の一つとして挙げられるが、僕はそこまでのめり込めなかった。
と言うのもそこまで崩壊するような家庭に思えなかった。
機関士の父アンドレアは家族には厳しく見えるが
優しい人間だと言うのが最初から見て取れたからだ。
当時としては新しい内容の映画だったのかも知れない。
現在ではもっと酷い家族の話や作品を目にする機会が多いので、
その辺の感覚が違うからかも知れない。
またジュリアやマルチェロが父を許した動機は描かれていない。
時間が解決した。そのような意味だろうか。
実際にはそうであることが多いのかも知れない。
ただ映画としては物足りなさを感じてしまった。
もっと彼らが心変わりする"何か"が欲しかった気がする。
個人的にはもっと内面描写が欲しかったと思うが、
そこまでしたらこの映画は全く別の作品になってしまうのかもとも思う。
家庭を持つ様になったらまた違った視点で観れるのかも知れない。
その頃にもう一度観たい。
僕の中で一番感動したシーンは、
スト破りとなってから独りになったアンドレアが酒場に戻った時
仲間達が何も言わずいつも通り迎えてくれたシーンだ。
それは彼の人望だ。
男としてカッコいいじゃないか。
映画に愛をこめて アメリカの夜
映画が好きだというのが全体を通して伝わってくる。
また映画のスクリーンの向こうの世界や人間模様が覗けて面白い。
華やかさと裏腹に映画一本仕上げるのって大変なんだなと思った。
特に監督。
映画監督を目指してる人はちょっと萎えちゃうんじゃないかなと(笑)
作品内の監督もトリュフォー自ら演じてる。
作品の監督同様にトリュフォー自身も
どんな困難も受け入れる懐の広い人物なのだろか。
映画作りを通して複数の人物が登場する群像劇であり、
どことなく三谷幸喜の作品に似た感じを受けた。
とても観やすい作品である。
ニュー・シネマ・パラダイス
学生の頃に観て以来、午前十時の映画祭での上映を機に再び鑑賞した。
名作としてよく聞く作品の一つだが、
昔はそこまでの面白さは感じられなかった。
でもあの頃より歳を取った今、この映画を観ると
当時は気付かなかった想いが幾つも浮かんできた。
大人になるほどこの映画の素晴らしさが分かってくるのだと思う。
映画館が舞台と言うだけで、
映画好きにはたまらない設定だ。
昔は映画はもっと大衆娯楽的であり
人々の生活の一部に根付いていたのだな。
映画館を通じてドラマの一つや二つあったのだろう。
今では味わえないそういう雰囲気も少し羨ましく思う。
※以下ネタバレあり
初めてこの作品を観た時は、
そういった映画館とトトとのような目線でしか観れなかった。
でも今の僕にはトトとアルフレードの関係を、
名傍役の様に映画が演出する。
そのように映った。
アルフレードはトトのよき友でありよき師であり父親でもあった。
彼の言動・行動はトトを想っての事であり、深い愛情に満ちていた。
トトが村を出て30年。
アルフレードの言いつけ通り、村の事は忘れそれなりに成功を収めてた。
そしてアルフレードの死をきっかけにトトは30年ぶりに村に帰ってくる。
そのタイミングで青春を過ごした映画館が取り壊される。
学生の頃に初恋の女性を撮ったフィルムを見返す。
そしてアルフレードから形見のフィルムを受け取る。
アルフレードの形見のフィルムには、カットしたキスシーンを繫ぎ合わせたものだった。
それは昔アルフレードが「代わりに預かっておく」と言ったトト少年に譲ったフィルムなのかも知れない。
違うかもしれないし、それは誰にも分からない。
ただ、いつ渡せるかも分からないのに
トトのためだけにアルフレードが再編集したのは間違いない。
これらの出来事は青年のトトに映画館やアルフレードとの日々を思い起こさせ、
またアルフレードの深い愛に気付かさせたのだろう。
そして青年のトトは仕事こそ上手く行ってるが、
村を出てから女性を愛することを止めてしまっていたようだ。
このキスシーンを繫ぎ合わせたフィルムもまたアルフレードからのメッセージなのかも知れない。
大事なことを見失っていないか?と、
死して尚トトに道を示そうとしてるのかなと感じた。
最後の映画を観て笑ったトトの表情が子供の頃の純粋な笑顔と同じだったのが印象的だった。
戦場にかける橋
※ネタバレあり
何とも複雑な気持ちになった映画だ。
捕虜としても軍人の意地を捨てず、
頑丈な橋の建設を目的とし軍隊を一つにまとめたニコルソン大佐は立派な人物だと思う。
部下はもちろんだが、日本軍の斉藤も少しずつ彼を信頼し始め
期日までに立派な橋が完成する。
その一部始終を観てきたものとすれば、
この橋は未来永劫残って欲しいものだと思う。
一方収容所を脱出したシアーズは、日本軍に有利となる橋を破壊しようと行動する。
彼の立場からすれば正義の行動だ。
この時点で最良の選択など存在しない。
橋が破壊されるか、シアーズ達の作戦は失敗し殺されるかだ。
皮肉にも橋の爆破スイッチを入れたのはニコルソン大佐だった。
これが戦争ってやつなんだと思う。
何も生まない、命も希望も奪うだけ。
虚しさだけがただ残る。
大脱走
※ネタバレあり
脱走ものの代表作と言っても過言ではないのではないだろうか。
まさに王道と言った感じ。
一人一人に役割があってキャラが立っている。
誰かが主役じゃなくて全員が主役だ。
実際はそんな状況じゃないのだろうが、
選りすぐりの精鋭を集めた部隊のようでワクワクしてしまう。
トンネルが予定より短くて、監視に見つからない様に脱出するシーンなんかは
ハラハラものだ。
でもどう考えてもこのペースじゃ全員脱出は無理でしょ、なんて思いながら観てた。
結局脱出に成功したものも全員捕まるか射殺され、
この脱出計画は失敗に終わる。
そこはフィクションの映画の様にはいかないところだ。
不幸にもそうやって命を落とした人達がいたと言う反面、
どんな境遇にも諦めず闘ってた男達がいたことを知っておきたい。
芸術の秋!画家を主役にした映画まとめ
芸術の秋」そこで美術鑑賞も良いのですが、
絵画だけでなくたまには画家の人生を観るのも面白いのでは。
と言うわけで画家をテーマにした映画をまとめてみました。
画家について知ると作品を観た時の印象も変わるかもしれません。
※作品によっては脚色が加えられていて事実と異なる場合もあります。
映画を観て興味を持ったらより詳しく調べてみることをお勧めします。
アンドレイ・ルブリョフ
ロシアの修道士、15世紀ロシア、モスクワ派(ルブリョフ派)における最も重要な聖像画家(イコン画家)のひとりである。
彼の様式に倣った聖像画家の一派をルブリョフ派と呼ぶ。
アンドレイ・ルブリョフ - Wikipedia
「アンドレイ・ルブリョフ」
旧ソ連が生んだ世界的な映画作家、アンドレイ・タルコフスキーが不世出の天才画家、アンドレイ・ルブリョフの姿を通し中世ロシアそのものを描き出した歴史大作。
ミケランジェロ・ブオナローティ
イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。
西洋で最も巨大な絵画の一つとも言われるバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井フレスコ画や『最後の審判』、パオリーナ礼拝堂にある『聖ペテロの磔刑』、『パウロの改宗』を描いたことでよく知られている。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティとともにルネサンスの三大巨匠と呼ばれる。
ミケランジェロ・ブオナローティ - Wikipedia
「華麗なる激情」
チャールトン・ヘストンとレックス・ハリソン共演のヒューマンドラマ。ローマ法皇ユリウス2世はミケランジェロに天井画を注文。一度は断ったミケランジェロだが次第に絵にのめり込み、ふたりは友情を深めていく。
カラヴァッジオ
バロック期のイタリア人画家。1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動し、カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られている。
その作品に見られる肉体面、精神面ともに人間本来の姿を写実的に描く手法と、光と陰の印象的な表現はバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ - Wikipedia
「カラヴァッジョ/天才画家の光と影」
イタリアを代表する画家・カラヴァッジョの波乱万丈の人生を、『輝ける青春』のアレッシオ・ボーニ主演で描いた伝記ドラマ。ミラノで絵の修行に励むカラヴァッジョは、幼い頃から恋焦がれていたコロンナ侯爵夫人の協力の下、芸術の都・ローマへ向かう。
レンブラント・ファン・レイン
17世紀を代表する、オランダの画家。
大画面と明暗を画面上に強く押し出したルミニズムの技法を得意とし、「光の画家」「光の魔術師」(または「光と影の画家」「光と影の魔術師」)の異名を持つ。
若くして肖像画家として成功し、晩年には私生活におけるたび重なる不幸と浪費癖による財政的苦難にあえいだが、それでもなお同時代において既に著名であり高い評価を受け続け、オランダには比類すべき画家がいないとさえ考えられた。
レンブラント・ファン・レイン - Wikipedia
「レンブラントの夜警」
ヨーロッパを代表する肖像画家・レンブラントと3人の女たちの愛欲の日々を描いたサスペンスミステリー。一流の肖像画家として幸せな日々を送っていたレンブラントの下に、ある日アムステルダムの市警団から肖像画製作の依頼が舞い込む。
フェルメール
17世紀にオランダで活躍した画家。レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家とされる。
静謐で写実的な迫真性のある画面は、綿密な空間構成と巧みな光と質感の表現に支えられている。 現存する作品点数は、研究者によって異同はあるものの33~36点と少ない。
ヨハネス・フェルメール - Wikipedia
「真珠の耳飾りの少女」
1665年、オランダのデルフト。画家フェルメールの家の使用人グリートは、フェルメールのアトリエの掃除を任され、彼の絵に出会い、強い衝撃を受ける。彼女のすぐれた色彩感覚に気づいたフェルメールは彼女に、絵の具の調合を手伝わせる。表向きは画家と使用人という関係だったが、ふたりは芸術のパートナーのような関係を築いていく。
フランシスコ・デ・ゴヤ
ロマン主義美術を代表する芸術家の一人。
フランスのダヴィッドとほぼ同年代を生きた彼は世紀の転換期のスペイン美術をほとんど一人で代表する巨人であった。
イタリア留学のあとの王室のタピスリ工場の下絵描きの職について、風俗的なテーマをロココ風の華やかな色彩と軽妙なタッチで描いたカルトン(原寸大下絵)を多数制作した。
ゴヤは主観的な情熱を作品に託した点ではロマン主義美術の先駆者であり、おのれの人生の課題を制作に直接に反映させた点では芸術の近代的なありかたを示した最初の芸術家の一人といえるであろう。
ゴヤとは - はてなキーワード
「宮廷画家ゴヤは見た」
『アマデウス』の名匠、ミロス・フォアマン監督がハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン共演で描いた歴史ドラマ。18世紀末のスペインを舞台に、宮廷画家・ゴヤが描いた2枚の肖像画に込められた神父と少女のスキャンダラスな愛の行方を綴る。
「ゴヤ」
スペインが生んだ天才画家・ゴヤの激動の人生、秘められた真実の愛を描く人間ドラマの野心作。宮廷画家として過ごした日々や激しく愛した女たちの、ベールに包まれたゴヤの隠された謎が次第に明らかになっていく。巨匠カルロス・サウラ監督作。
ゴーギャン
後期印象主義を代表する芸術家の一人。
ポール・ゴーギャンは印象主義の感覚主義的な現実描写に対して明確な反対を掲げ、1888年にいわゆる総合主義の様式を確立する。
鮮やかな色彩を単純化された輪郭の中に平塗りする技法によって、想像力の生み出す概念、抽象的な気分を描き出すこの様式は、当時ゴーギャンの周囲にあったいわゆるポン・タヴェン派の相互影響の中から生まれたものであった。
ゴーギャンとは - はてなキーワード
「シークレット・パラダイス」
「24 -TWENTY FOUR-」シリーズのキーファー・サザーランドが、天才画家・ゴーギャンを演じた異色のサスペンス。株の仲買人として成功していたゴーギャンは、あることをきっかけに画家に転身。すべてを捨てて奇跡の楽園・タヒチに渡るのだが…。
1853年3月30日 - 1890年7月29
フィンセント・ファン・ゴッホ
フランスのパリやアルルに居を構え、印象派や浮世絵の影響を受けた作品を描いた。ポスト印象派の代表的画家である。
現在でこそ高く評価をされているが、生前に売れた絵はたった1枚『赤い葡萄畑(La Vigne rouge)』だった。
フィンセント・ファン・ゴッホ - Wikipedia
「炎の人ゴッホ」
アーヴィング・ストーン原作小説を映画化。後期印象派画家の一人であるヴィンセント・ヴァン・ゴッホの生涯を描いた作品。
「ゴッホ」
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』のティム・ロスが画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホを演じたドラマムービー。ゴッホが、自らの良き理解者であり画廊のマネージャーでもあった弟・テオに当てた手紙を基に、美しい映像で悲痛なまでのゴッホの生涯を描く。
クリムト
19世紀末から20世紀初頭にかけて、オーストリアのウィーンを中心に活動した世紀末画家。
王立劇場やウィーン大学の天井画などの仕事を受けていたが、後に旧来の芸術に反対する分離派を結成する。
グスタフ・クリムトとは - はてなキーワード
「クリムト」
19世紀末から20世紀初頭に掛けて活躍した天才画家、グスタフ・クリムトの半生を描くドラマ。運命の女性を求め続け、虚構と現実の狭間で揺れ動くクリムトを性格派俳優、ジョン・マルコヴィッチが熱演。
ニコ・ピロスマニ
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したグルジアの画家。
彼はプリミティヴィズム(原始主義)あるいは素朴派(ナイーブ・アート)の画家に分類されており、彼の絵の多くは荒野にたたずむ動物たちや食卓を囲むグルジアの人々を描いたものである。
彼はグルジアを流浪しながら絵を描いてその日暮らしを続けた。一旦はロシア美術界から注目され名が知られるようになったが、そのプリミティヴな画風ゆえに新聞などから幼稚な絵だという非難を浴びてしまった。
ニコ・ピロスマニ - Wikipedia
「ピロスマニ」
グルジアを舞台に、孤高の天才画家ピロスマニの一生を描いた伝記映画。実際に画家でもあったアフタンジル・ワラジの遺作。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
19世紀のフランスの画家。
パリの「ムーラン・ルージュ(赤 い風車)」をはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、デカダンな生活を送った。そして、彼女らを愛情のこもった筆致で描いた。
作品には「ムーラ ン・ルージュ」などのポスターの名作も多く、ポスターを芸術の域にまで高めた功績でも美術史上に特筆されるべき画家であり、「小さき男(プティ・トンム)、偉大なる芸術家(グラン・タルティスト)」と形容される。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック - Wikipedia
「赤い風車」
十九世紀の末。パリ、モンマルト ルの名物カフェ“ムーラン・ルージュ”に、夜毎フレンチ・カンカンを写生する画家がいた。 彼の名はアンリ・ドゥ・トゥルウズ・ロートレック、名門に生れたが数代の近親 結婚の弊で幼時に折った両脚の成長が止まり、成人しても四尺八寸しかなく、 そのために恋人と思った女性にも棄て去られた。画才のあった彼は窮屈な家を出 てモンマルトルに住み、そこの風物を画くことに生甲斐を見出した。
「葡萄酒色の人生」
天才画家ロートレックの生涯を、彼が最も愛した女性との関係を中心に描く。監督は『ルイ、少年王』のロジェ・プランション。
カミーユ・クローデル
フランスの彫刻家。ロダンに弟子入りし、愛を育むも実らず。後に精神病院に収容される。
カミーユ・クローデルとは - はてなキーワード
「カミーユ・クローデル」
「考える人」「地獄の門」など数々の傑作を世に残し、近代彫刻家の巨匠ロダン。
その彼にすべてを捧げた一人の女がいた。彼女の名前はカミーユ・クローデル。
卓越した才能と美貌を持ち合わせたカミーユは、ロダンの弟子であり、モデルであり、そして愛人でもあった。
このときカミーユは若干 20歳。しかし44歳で妻と温かい家庭を持つロダンは彼女の愛に応えることができなかった。
ロダンのために自分の持つ愛情、情熱、肉体を捧げてきたカミーユは、次第に精神のバランスを崩し、破滅の道を突き進んでいく・・・。
パブロ・ピカソ
1881年、マラガ(スペイン)に生まれる。20世紀を代表するスペイン/フランスの芸術家。
長い創作活動の中で、次々と創作スタイル、そして愛人・妻をとり変える。絵画のほかに、彫刻をはじめとするオブジェ制作、版画、陶芸にも精力を傾ける。
ピカソとは - はてなキーワード
「ピカソ 天才の秘密」
20世紀を代表する芸術家のひとり、パブロ・ピカソが本作のために取り掛かった作品の製作現場に密着したドキュメンタリー。鬼才、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が、カリスマアーティスト・ピカソの知られざる一面を浮き彫りにする。
アメデオ・モディリアーニ
1884年にトスカーナ地方のリヴォルノに生まれた、セファルディ・ユダヤ系のイタリア人である。
芸術家の集うモンパルナスで活躍し、エコール・ド・パリ(パリ派)の画家の一人に数えられる。
アメデオ・モディリアーニ - Wikipedia
「モンパルナスの灯」
生前その才能を認められないまま、36歳という若さで生涯を終えた天才画家モジリアニ。
貧困と病魔に苦しみつつも、最後まで芸術に己を捧げた悲運な生涯を、奇しくも同じ36歳でこの世を去ったフランス映画界の貴公子、ジェラール・フィリップが熱演。
「モディリアーニ 真実の愛」
孤高の天才画家アメデオ・モディリアーニとその妻ジャンヌの愛の物語と、ライバルである芸術家たちの知られざる青春物語。
ニキフォル
20世紀のヨーロッパにおける絵画芸術の分野で今最も注目されている画家の一人、ニキフォル。今やポーランドを代表する現代絵画の鬼才として世界的に知られる彼の人生は、歴史に名を残す多くの天才アーティストたちと同じく孤高の輝きに満ちていた。
「ニキフォル 知られざる天才画家の肖像」
ポーランドの生んだ天才画家・ニキフォルの生涯を綴った伝記ドラマ。言語障害を持ち、非識字者であったニキフォルと、彼の晩年を支えた男性・マリアンの日々を描く。
サルバドール・ダリ
シュルレアリスムの代表的な作家として知られる。
「天才」と自称して憚らず、数々の奇行や逸話が知られている。
サルバドール・ダリ
「ダリ」
スペインの世界的芸術家、サルバドール・ダリの人物像に迫ったドキュメンタリー。彼が歩んだ84年の生涯を年代ごとに区切り、貴重な映像資料や映画監督のヒッチコックなど彼に関わった重要人物のインタビューなどで、ダリのすべてを浮き彫りにしていく。
「アンダルシアの犬」
※脚本にダリが参加してる事で取り上げてみた。
ショッキングな映像が流れるので心臓の弱い人は要注意。
ルイス・ブニュエルとサルヴァドール・ダリが、アバンギャルドな映像表現を貫いたシュールリアリズムの傑作。眼球を剃刀で切り裂かれる女のイメージをはじめ、悪夢のような映像が断片的に積み重ねられていく。
フリーダ・カーロ
コヨアカンの出身。
ヨーロッパ的な感性にインスピレーションを得、知的かつ特徴的な独自のシュルレアリスムは、フランスのシュルレアリストに高く評価された。
メキシコで最も有名な画家の1人で、特にイサム・ノグチやレフ・トロツキーとの不倫など、その奔放な恋愛遍歴は、メキシコやラテンアメリカの女性の理想像の1つとされ、何度か映画化されている。
フリーダ・カーロ - Wikipedia
「フリーダ」
18歳のときの瀕死の事故をきっかけに、絵を描くことが生き甲斐となったフリーダ。夫で人気壁画家ディエゴの浮気癖に悩み、怪我の後遺症に苦しみ、中絶や流産の悲しみに耐えながら、その苦悩をキャンバスに描いていく…。
ジャクソン・ポロック
20世紀のアメリカの画家である。
ポロックは、アクション・ペインティングおよび抽象表現主義の代表的な画家であり、第二次大戦後のアメリカをパリをしのぐ美術の中心地とする上で大いに貢献した。
ジャクソン・ポロック - Wikipedia
「ポロック 2人だけのアトリエ」
1940年代のニューヨークで評価され、後のポップアートの元祖となった画家ジャクソン・ポロック。
絵の具をチューブごと塗る作品から、床に置いたカンヴァスに筆から絵の具を垂らす「ドリッピング」という手法まで、センセーショナルな作風で注目を集めるポロック。しかし、十代から患うアルコール中毒や自己中心的な性格で、スランプの時期も長くなっていく。そんな彼を支えたのは、同じ画家で、妻のリー・クラズナーだった…。
ジャン=ミシェル・バスキア
ニューヨーク市ブルックリンで生まれたアメリカの画家。グラフィティ・アートをモチーフにした作品で知られるが、グラフィティとの関係はあまりない。
ジャン=ミシェル・バスキア - Wikipedia
「バスキア」
27歳で他界した伝説の画家、ジャン・ミッシェル・バスキアの生涯を、彼の友人だったジュリアン・シュナーベル監督が映画化。美術評論家ルネに注目されたことから、アンディ・ウォーホルに認められ、一躍有名になったバスキアの栄光と孤独を描く。
「バスキアのすべて」
1250点を超えるドローイングと900点を超える絵を遺し、27歳の若さでこの世を去ったジャン=ミシェル・バスキアの実像に迫るドキュメンタリー。現在もアート界に多大な影響を与え続けるバスキアの素顔を、本人のインタビュー映像を交えて綴る
マティス
フランスの画家。野獣派(フォーヴィスム)のリーダ-的存在であり、野獣派の活動が短期間で終わった後も20世紀を代表する芸術家の一人として活動を続けた。
自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、緑あふれる世界を描き続けた画家であった。
アンリ・マティス - Wikipedia
まだ公開されてませんがアル・パチーノ主演でマティスの伝記映画が製作されてるそうです。
アル・パチーノ主演で画家マティスの伝記映画製作へ : 映画ニュース - 映画.com
関連サイト
アマデウス
脚本もテーマ、衣装、そしてこの映画にはかかせない音楽。
それら全ての完成度が高い。
オペラやクラシックに特に興味がある訳ではないが、
この作品を機に足を運んでみようかと思った。
※以下ネタバレあり
まずアマデウスがモーツァルトの事だと初めて知った。
そして彼が天才であり、品行もよくなかった事も知った。
ストーリーは事実に脚色を加えた半分フィクションなのだが、
知識もなく観たら事実であったと感じてしまうだろう。
そのくらい自然な話の展開となってる。
だから僕はこの作品のあとに改めてモーツァルトとサリエリについて調べた。
特に音楽の腕もそこそこで自己中心的だったサリエリのイメージは180°変わる。
立派な人徳者であり彼もまた天才だったようだ。
ただ、同じ時代に更に上のモーツァルトという天才がいた事が彼にとっては不運だったのかも知れない。
その才能に嫉妬しながらも惹かれてしまう。
映画ではその葛藤がよく描かれてた。
向上心があれば切磋琢磨できる相手はお互いの成長を促す。
だけどその相手があまりにレベルが違い
どんなに努力しても自分には一生届かないと気付いた時。
それを受け入れるのは結構な勇気がいることだ。
サリエリはモーツァルトのレクイエムの曲作りに協力してる時に、
音楽の創造の楽しさが嫉妬を超えようとしてたのだと思う。
しかしそのタイミングであの結末を迎えてしまった。
サリエリはどれほど後悔したことだろうか。
今の自分とリンクする部分が多々ある。
それだけに最後の結末が非常に切ない。
ベン・ハー
※ネタバレあり
スペクタル映画と言う言葉がピッタリな作品。
ベン・ハーも勧善懲悪の英雄ではなく、
怒りや復讐の感情もある人間臭いところがいい。
実在した人物が自然に取り込まれてるので、
僕はてっきりノンフィクションだと思って観てた。
事実ありえなくもない話だと思う。
だから余計にのめり込んだのかも知れない。
海上でのシーンも面白かった。
船艇で囚人を駒のように扱うシーンは狂気に満ちている。
実際そう言うことが現実にあったのだと考えると寒気がする。
しかしあの人を見下したムカつく将軍が義父になるとは。
人生何があるか分からない。
見せ場の一つである競馬シーン。
ただの馬の競争かと思ったのだがとんでもなかった。
迫力、臨場感が素晴らしい。
これを劇場のスクリーンで観れたのは幸せなことだった。
何より製作された時代を考えると、
そのカメラワーク、技術に驚かされる。
どのようにして製作したのか裏側が気になる。
4時間と言う長丁場だが、それを感じさせない展開。
最後の奇跡は予想通りだったのだが、
それでも感動せずにいられない。
その前にユダ親子の葛藤が詳細に描かれてたからだろう。
歴史ありドラマありアクションあり。
大変満足のいく作品だ。
アラビアのロレンス
※ネタバレあり
砂漠のシーンは美しい。
ただ砂漠の中をラクダに乗って行進してるだけで見とれてします。
そして逆にその広大さが砂漠という土地の恐怖心を煽る。
そこを渡り切るのはいかに無謀な行動なのか?
言葉でなく映像で伝えてくれる。
この作品はロレンスと言う男の生き方を描いた物語。
一見すると英雄のように見えるが、実はただの男と変わらない。
周りから持て囃されて自分を神であるかのように思い無謀な行動も起こすし、
傍若無人な振る舞いをしたりもする。
弱い心を持つ普通の男なのだ。
それ故リアリティはある。
彼の振る舞いも理解できる。
時間を考えるとそこまでは織り込む事はできなかったのかも知れないが、
できたらもう少し彼の心情の部分も掘り下げて欲しかった。
もっと苦悩や葛藤はあった筈だ。
僕としてはそこが残念な部分だ。
ライフ

映画「ライフ ―いのちをつなぐ物語―」公式サイト| INDEX
この映画には二つの感動があった。
一つは静物の純粋に「生きる」姿。
もう一つはその生物を捉えた映像美。
90分あっという間だったかと言われればそうでもないのだけど、
もっと色んな生物を見たいと思ったのは確かだ。
生物の生きる目的は"種を残す"ためだろう。
そのために多種多様な生物はそれぞれ違う形で進化し、
時には知恵を使ったりしながら生きている。
そういう生態を普段は見る事のできない視点から垣間見れて、
驚きと興味深さの混じった感動を味わった。
生物って凄いなと、面白いなと、子供が動物図鑑をワクワクしながら捲ってるような、
そんな気分になれた。
撮影の裏側のドキュメンタリーがあったらそっちも見てみたい。
雨に唄えば
雨の降る中で歌うシーンが有名なミュージカル映画。
映画は観た事はなくとも、
タイトルくらいは聞いた事あるって人は多いのではないだろうか。
自分もそのタイプである。
午前十時からの映画祭で上映されたのを機にスクリーンで観てきた。
コメディも所々にありエンターテイメントとして楽しめる作品。
1950年代の映画なのでファッションなどには時代を感じるが、
歌やダンスは今観ても色あせない魅力がある。
別にダンスとかに詳しい訳ではないのだが、
良いものはいつになっても変わらず良いのだと思う。
タップダンスは素晴らしい。
※以下ネタバレあり
個人的には主演の二人よりもドナルドが一番好き。
彼が出ると場が盛り上がるし、何よりも楽しそうに踊る。
彼には楽しませてくれそうな雰囲気がある。
もちろんそういう役だったのかも知れないが、
そういう意味ではいい役者だと思う。
ミュージカル映画は、また他の映画と一線を画する。
ミュージカルの挿入箇所の考え方や、
シーンの切り変わりなど他の映画には無い要素だ。
だから自然と見方も変わってくる。
のめり込むというよりは、それこそステージを観てる気分になる。
娯楽として楽しめる作品だ。
パピヨン
独房でのマックイーンの演技が圧巻だった。
この時代ではまだ特殊メイクの技術も高くないだろう。
あれだけのリアリティを出すのにどれほどの努力をしたのだろうか。
そのシーンだけでも観る価値はある。
※以下ネタバレあり
独房のシーンは演技に注目が行ってしまうけど、
作品を通しても大事なシーンだったと思う。
人間の限界まで追い詰められて精神も衰弱していきながらも、
「何としても生き延びてやる」と言う生きる力、
差し入れしてくれた友人の名を絶対に明かさなかった友情、
この二つはパピヨンと言う人間がどういった人間かよく表してる。
ストーリーも他の脱走ものとは少し異なり、
脱走してからのシーンも長い。
そしてまた捕まる(笑)
脱走した時点でエンディングに向うパターンが多いのだが、
これには予想を裏切られた。
また何度失敗しても諦めない不屈の精神が良い。
老人になってしまったら、
残り少ない余生を慎ましやかに暮らそうと思うドガの考えはよく分かる。
それでも非常に危険なリスクを侵してまで、
自由を求め続けたパピヨンの生き方には胸を熱くするものがある。
SUPER 8

「映画好きな少年が大金使って大作を撮っちゃった」って感じの映画。
アクション、アドベンチャー、SF、ホラー、友情、恋愛、家族愛、
色んな要素を詰め込んだごった煮作品。
でもそれらの要素を適度に取り入れてうまくまとめてるのは流石だと思う。
過度な期待はせずに、
娯楽作品と言う気持ちで観ると楽しめると思う。
最後の最後まで娯楽に溢れてる。
※以下ネタバレあり
この作品をどう捉えるかで意見が別れるだろう。
これを一流の作品かと言われればそうではないと思う。
評価とか内容とか難しく考えずに、
子どもが単純な気持ちで見たら楽しめる映画だと思う。
何故なら子供心にワクワクするような要素がいっぱい詰まってるからだ。
そういう部分を前面に押し出した作品だと思う。
なのでストーリーの甘さだとか、
ベタな展開だとかそういうのはどうでも良いのだ。
「楽しんで映画を作った」そういう気持ちが感じられて、
観てるこっちも楽しかった。
その娯楽に幾ら金注ぎ込んでるんだ?
とも思ったけど、それはそれで羨ましくもあり滑稽でもある。
十二人の怒れる男
面白かった。
会話のみの展開でここまで引き込まれるとは。
陪審員であったことがより感情移入しやすくさせたと思う。
何より脚本が素晴らしい作品だ。
※以下ネタバレ
会話が中心の映画であるがぐいぐいと引き込まれて行ってしまう。
最初は唯一人しかいなかった無罪が、決を取る度に少しずつ増えてく展開は面白い。
法廷ものは有罪か無罪かを立証するやり取りそのものが非常に面白いのだが、
本作はそれが陪審員であり、人数も12人と多くそれぞれの思想も違う。
なので単純に、
無罪と主張したい側VS有罪と主張したい側
にならず、その中間に位置する人達もいる。
そこがまた法廷作品とは違った面白さを出してるのだろう。
特に自分は弁護士でもなければ検事でもない。
陪審員側の人間だ。
だから自分もその場にいる感覚で観れる。
それぞれの主張がぶつかり合う中で徐々に事件に対する考察が変わって行く。
自分がその場にいたら?
どう主張した?
どこで気持ちが変化した?
そう思いながら観るのも楽しい。
非常によくできた脚本だと思う。
名作と呼ぶに相応しい作品だ。
アリス・クリードの失踪
あらすじ
ヴィックとダニーは富豪の娘アリス・クリードを誘拐すると
用意したアジトに連れ込み、手足をベッドに縛り付け監禁する。
身代金の要求額は200万ポンド。
ヴィックが周到に練り上げた計画は万事抜かりなくこのまま順調に進むかに思われたが...
感想
全体を通して一定の緊張感が保たれてて飽きることなく観れた。
終わってみれば登場人物が主要の三人だけと
低予算ながら綿密に世界観が作られてる。
低予算を狙ったのか、結果的に低予算になったのか分からないが、
たった数人の登場人物でもこれだけの映画が撮れるという好例。
※以下ネタバレ
とにかくダニーのダメっぷりが凄い。
彼が全ての元凶であり、
また彼がいなければこの誘拐は成功してたかも知れない。
「愛してるから誘拐した」とか撃たれても可笑しくないレベル。
まあ、彼がいたからこの映画が成り立つのだが...。
この映画では暴力シーンが殆どない。
簡単には暴力は使わない。
だがその境目は非常に薄い一枚の板で、
一歩間違えればすぐ破られる。
全員が精神的に極限の状態にある。
だからこそ銃を使ったシーンが非常に際立つ。
個人的にはダニーとヴィックの関係が少し微妙。
ゲイの恋愛だから感受移入できないためだからか?
そんなに深い絆なのと思ってしまった。
でもダニーの本命がヴィックでアリスを裏切る、
二重の騙しだったらまた面白かったのかもと思う。
ラストも結局アリスがギリギリで鍵に届かず助からないとか、
最悪の終わり方もありかなとダークな想いを馳せてしまった。
シベールの日曜日
大人の男性と少女の純粋な恋。
こう書くと危険な匂いがするが全くの正反対。
純粋で残酷な映画。
それでもまた一度観たいと思う。
あとシベールがめちゃ可愛い。
※以下ネタバレあり
最初はピエールは少女の境遇に同情してるだけだと思った。
でもそれは同情ではなく愛情で、
もっと言ってしまえば最初に見た瞬間に一目惚れしてたのだと思う。
自分とほぼ同じ歳であるピエールが少女であるシベールに恋心を抱くのに、
最初はすごい違和感を覚えた。
彼が記憶喪失だと知ってても若干の嫌悪感があった。
でも多分それが普通の反応なのだろう。
見た目は大人なのだから"大人であるべき"と言う目で見てしまう。
事情を知ってる人ならまだしも、
知らない人からすればピエールは"大人"であるのだ。
だから二人の無邪気な恋愛を周りの大人はなかなか受け入れ難かったのだろう。
それが最後の悲劇に繋がった。
人は年を重ねれば成長するかのかと言うとそうではない。
経験を通して成長するのだ。
記憶を失ったピエールには経験が殆どない子どもと一緒なのだ。
そう考える様になってくると、
ピエールとシベールのやり取りがとても微笑ましく見えた。
シベールがピエールよりお姉さんっぽいのも、
記憶をなくしてからのピエールよりシベールの方が色々と経験してるからだろう。
マドレーヌは素晴らしい女性だ。
彼女も二人の事を理解しかけてた。
もう少し時間があればいい方向に行けたかも知れない。
彼女もまた被害者だ...
シベールの最後の台詞、
「私にはもう名前はないの。誰でもないの。」
彼女の中では父親もお婆ちゃんも存在せず、
本当の名前を知る唯一の人物はピエールだけであった。
そのピエールが死んでしまった事で、
"シベール"と言う女の子もまた存在しなくなってしまったのだ。
悲劇以外の何ものでもない。
二人があまりにも純粋であり映像もまた純真であったので、
余計に最後の悲しみが突き刺さった。
エデンの東
※ネタバレあり
「愛」ってのはいつの時代も不変のテーマなのだな。
本作には親子と男女の二つの愛が描かれてるが、
主は親子の愛。
人の育つ環境がその人の人格に与える影響は多大で、
両親の愛を受けずに育ったキャルは誰からの愛も拒絶してた。
しかしそれは本心ではなく、
ホントは愛されたいと願っていた事が話を追ってくと見えてくる。
母親を悪い人と思い自分も母親に似て悪い人だと思ったのは、
そうする事で「自分は悪い人間だから愛される価値など無い」という
言い訳が欲しかったからではないだろうか?
父親の資金を取り返すために買った大豆畑で、
大豆の成長を心待ちにする無邪気なキャルが本当の姿なのだろう。
だからこそ父親がキャルからのお金を拒否した時は本当に心が痛んだ。
父親の性格上そうすることは予想できてた。
予想はできてたが、それでもショックだ。
自分から愛される事を避けて愛されなかったのならまだ良い。
しかし今回のキャルは愛を欲したのにそれを拒絶された。
聖書を語る父親が何故そこに気付かないのか?
愛を語るものが持たなくて語らないものが持っている。
皮肉である。
一度は完全に分断されたが、
父親の死を目前にしてお互いを分かり合う事はできた。
これからキャルが生きていく上で
それがあったか無かったかの差は大きい。
意地でもその機会を作ろうとしたアブラに大感謝である。
しかしながら失ったものは大きい。
もう少し早く分かち合えてればと思うが、
誰も傷付かずに済んだのかも知れない。
そう思えるから、現実の世界の自分達は
同じ過ちを犯さない様にしようと思う。
キャルの様に愛情表現の下手な子どもは多いと思う。
表面ではなく内面を見れる様にしたい。
最後に一点。
兄貴のアロンはどうなったのだろう...
理想砕かれ彼女奪われ精神崩壊して。
哀れ過ぎる。
ドクトル・ジバゴ
※ネタバレあり
「時代に翻弄された二人の愛」 とでも言えば良いのだろうか。惹かれ合った二人が幾度もすれ違い、
そして結ばれる。
しかし悲しい結末を迎える。
元々ラブストーリーはあまり見ない。
ご都合主義なところが鼻につくからだ。
この作品にしたって、ユーリとラーラは4回も偶然出会っている。
4回は多い...
ラーラの夫がストレルニコフって言うのも、
話を面白くはしてるが現実的ではない。
しかしながらリアルに描写された当時の凄惨な状況が、
そう言った余計な考えを奪う。
激動の時代を愛するものの為に必死に生き抜く。
愛するものと共に生きる。
壮大な愛の物語だ。
ただ、唯一自分が感情移入できなかったのが、
妻のトーニャの存在。
夫を愛し夫に尽くし夫を信じる。
まさに理想の妻。
そんなトーニャを裏切ってラーラを選んだユーリに
心から祝福はできない。
ユーリは心優しい人間だ。
ラーラと愛し合うようになっても、
トーニャも家族も大事にした。
だからこそラーラを諦めるか、
悪い男になってトーニャを捨てて欲しかった。
中途半端は良くないよ。
却って人を傷つけてしまうこともある。
自分もそうなのでよく分かる...
最後ラーラともう一歩のとこで会えなかったのは、
そう言ったツケが回ってきたのかなと少し思った。
それでも愛に生きたユーリの人生は悪くないと思う。
太陽がいっぱい
※ネタバレあり
大好きな彼女をものにするにはあいつの存在が邪魔だ。
いっそあいつを殺害して彼女も金も全て手に入れてやる。
元からあいつは好かなかったし丁度良い。
俺は賢いから大丈夫、上手く行くさ。
恋は盲目と言うが、
そんな感じで突っ走ってしまったトム。
実際のところ彼の完全犯罪はツメが甘く、
それがきっかけで失敗するのだが。
冷静に財産だけを奪おうとしてればもう少し違ったのかも。
マルジュを手に入れたいがために、
余計な行動や感情に走った行動をしてしまう。
一見冷静に見えるが、実際は恋に溺れた狂人。
フレディを殺害した後、その部屋で冷静にチキンを食べるシーンからはトムの常軌を逸した精神状態が垣間見れる。
この映画は、一人の女性を手に入れる為なら
他人の犠牲も殺害さえも厭わないと思う人間の狂気が恐ろしい。
トムが望むものを手にし「太陽がいっぱいだ」と歓喜を味わってる状態から、
奈落の底へと堕ちる最後のシーン。
この明暗が心にずっしりと残る...。
ちなみに同原作でマット・デイモン主演の「リプリー」という映画があるが、
これは「太陽がいっぱい」のリメイクではなく、あくまで別作品らしい。
大筋は一緒なのだがその違いを比べながら観るのも面白いと思う。
明日に向って撃て!
※ネタバレあり
主演の二人ブッチとサンダンスが魅力的だ。
列車強盗や銀行強盗をする悪党でありながら、
コミカルでどこか憎めないアンチヒーロー。
銃を扱う映画でありながら、
前半では射殺するシーンは全くない。
それが二人の人柄の良さを引き出し、
故に山賊を撃つシーンが重くなる。
「人を撃ったことがない」と言ったブッチ。
スローモーションで描かれた射撃シーン。
単純なアウトローの映画ではなく、
内面にもスポットを当ててる。
しかしながらブッチとサンダンスには感情移入はできない。
いい奴らに思えるけど結局やってる事は犯罪だし。
追われるのも狙われるのも自業自得。
苦悩するのもそれだけの事をしてきたから。
だから彼らはあくまで物語の中のアンチヒーロー。
そうやって見る分には彼らはとても好きだ。
特に先日同じくポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の映画「スティング」を観たばかりだったので、
二人のやり取りを観てるだけで楽しくなる。
最後のシーンだがあの形が最適だったのだと思う。
この映画では死は重いものであり、
ブッチとサンダンスにそれを表現させるのはどこか違う。
そのシーンをリアルに描くよりも、
どこかコミカルに描くのが丁度良い。
スティング
痛快な作品。
ストーリーもよく練られていて、
演出・キャストも申し分無い。
騙しの瞬間のハラハラ感や、
殺し屋に狙われてるドキドキ感、
逃走するフッカーのコミカルさ、
随所にエンターテインメントが盛り込まれてる。
またお調子者のフッカー、
凄腕の詐欺師ゴンドーフ、
周りを固める癖のある詐欺師集団、
貫禄ある大物ギャングのロネガンなど
一人一人のキャラが立ってるのも魅力的だ。
ネタバレすると面白さが半減するので詳細は避けようと思う。
とにかく観て楽しんで欲しい!と言いたい。
ゴッドファーザー Part1
前半はマーロン・ブランド演じるドン・コルレオーレの存在感がとにかく凄い。
権力があり、仲間に慕われ、家族仲間を大切にする。
ドン・コルレオーレをカッコいいと思ってしまう人は多いのではないだろうか。
僕も彼にファミリーと行って欲しいと思う程。
だがしかしそれは別の世界から見てるから言える事で、
実際に裏の世界は非常に危険で耐えられるものではないだろう。
特に権力が増せば増す程常に死と隣り合わになる。
仲間が裏切る事も考えたら人間不信にもなりそうだ。
気を許す事のできない状態で毎日を過ごす。
余程精神的にタフでないと厳しいだろう。
そして計らずも後を継ぐこととなったアル・パチーノ演じるマイケル。
後半の主役は彼だろう。
裏の稼業を嫌い好青年として過ごしてた頃の笑顔は消え、
マフィアの世界に染まるにつれ冷酷な表情になって行く。
二代目の貫禄がついた頃には昔の面影は全くない。
人はこうして悪に染まっていくのだなと思う。
そしてその様をアル・パチーノが見事に演じてる。
全体的に完成度が高く、各俳優の名演も見逃せない作品だ。
フォロー・ミー
こういう感性のすれ違いはよくある。
男性女性、育った環境、今迄の生き方で
このような違いは生まれるのだと思う。
そして自分と違う世界を持った人に惹かれる。
これも男女間ではよくある話だ。
ミステリアスな人に惹かれるという人も多い。
だが、最初はお互いを知る事で毎日が刺激に溢れるが、
お互いの価値観が変わらないままだといずれ衝突が起きる。
「何故私の世界を理解してくれないの?」
「何故自分の考えを押し付けるの?」
では価値観の同じ相手が理想かと言えばそうとも限らない。
相手を理解しお互いに歩み寄って行くことで解決すると思う。
愛を持って。
だからベリンダもチャールズも全く価値観が合わず衝突したが、
最後に歩み寄ろうとする事が出来たのだと思う。
合わないと思いつつも愛は感じてたのだろう。
それをうまくまとめたのがクリストフォルーが。
天然なのか計算なのかは分からない。
おそらくそのどちらもだろう。
彼が復縁するためのきっかけを与えてくれたので、
二人はやり直すことができた。
(映画でのその後まで描かれてないが多分復縁できたろう)
世の中には人間関係でうまく行かない事がある。
そんな時彼のように潤滑油になってくれる存在は大きい。
最後に。
クリストフォルー自身は恋に落ち、
そして振られ、さらにその彼女の幸せの手助けをした。
そうできることじゃない。
彼のような人こそ素敵なパートナーを見つけて欲しいなと思うのであった。
フィールド・オブ・ドリームス
自分自身を投影出来る映画ほど、心に響く。
この映画は少し非現実的な部分がある。
リアリティには欠ける部分がある。
それでも心打たれたのは、
今の自分がレイと同じ年代で同じ様な気持ちを抱えてたからだろうか。
※ネタバレあり
この映画の一つの大きなテーマに「夢」がある。
叶えたい夢、叶わなかった夢。
夢を叶える事がどれ程素晴らしいか。
だが「夢」意外にも気付かされる点が幾つもある。
レイが聞いた声。
それは彼以外には聞こえず、
奇妙に思うのは当然だ。
しかし彼はその声に従って球場を作った。
それが正しいと言う根拠はない。
だが彼は自分の直感を信じて行動した。
レイがその声を疑って何もせずに過ごしていたなら
あの奇跡は起こらなかった。
周りの人達があざ笑っても自分を信じて行動した。
僕たちは冒険を夢見ても足を踏み出す事に躊躇する。
でも行動しなければ何も変わらない。
行動する事。
これが何より大事だ。
そして一見すると頭がおかしくなった様な夫の行動を
応援し続けたアニー。
レイがそこまで言うのならと、彼を信じ続けた。
こんなに理解のある相手はそうそういないだろう。
それだけアニーはレイを愛し信頼してたのだと思う。
レイはそれまでの生活を平凡だと思ってたかも知れないが、
これ程の夫婦愛を築ける事は滅多に無いと思う。
そしてそんな相手がいるだけで充分に幸せではないかと思う。
レイは始め、何か見返りを求めて球場を作った。
その後も何か手に入ると思って行動した。
その気持ちがどれ程かは分からない。
でもその仮定で彼は何人もの人の夢を叶える手助けをした。
それは事実だ。
個人的にはそういった積み重ねが、
父親と引き合わせたのではないかと思う。
夢を叶えるには幾つかの試練を乗り越えないとならない、
そんな風に捉えた。
最後にシューレス・ジョーはあの声はレイ自身の声だと言う。
結局はレイが諦めてた、忘れてた夢をもう一度叶えようと
彼の潜在意識が働きかけたのではないかと思う。
若い父親と対面した時、
レイは息子としては接しなかった。
だがその後、レイは「父さん。」と呼びかける。
そして父親はそれに応える。
父親も息子だって事は気付いてたのではないだろうか?
でもレイが息子と名乗らないなら知らないフリをしておく。
二人とも不器用なんだ。
同性だからかな、親父と息子ってそういうところがある。
でも多くの言葉を語らなくてもキャッチボールで通じる合える。
二人のキャッチボールをするシーンが今でも目に焼き付いてる。
「親に捧ぐ」とテロップが出るが、
大人になった息子達にこそ観て欲しい映画だと思った。
シャッターアイランド
※ネタバレあり
期待し過ぎてたせいか、落ちが予想の範疇だったので少し期待外れ。
と思いきや、最後の最後でやってくれた。
この手の妄想が入り交じる映画もよく見られるパターンで、
精神疾患が絡んでるときたらこのオチは読めてしまう。
でもそこで終わりではない。
最後の台詞は妄想からなのか、
はたまた正気だが妄想のフリをしたからなのか、
そこを考えると面白い。
この映画のキモは謎解きにあると宣伝されてる。
だけど、この監督らしく主である謎解き以外にも、
暴力や罪の意識、善悪などのテーマも織り込まれてる。
謎解きのために随所に散りばめられた布石、
その他のこの映画に込められたテーマ、
そう言った部分を意識しながらもう一度鑑賞すると
また違う発見があって楽しいのではないだろうか。
ナイト&デイ
ベタなアクション映画が観たくなる時がある。
俺はエクスペンダブルズを観たかったのに友達に「マッチョ祭りは嫌」と言われた。
「アクションスターのドリームチームなのに!」と思ったが、
言う程一押しでもないのでナイト&デイを選択。
一目惚れした男性にいきなりキスをしたり、
その相手が実はエージェントでしかもめちゃめちゃ強くて金持ちだったりと
ぶっ飛んだ設定なのはご愛嬌。
この手のアクション映画なんてそんなもの。
その中でもストーリーには少しマシな味付けしてくれたかなって感じ。
アクションは痛快で楽しかった。
ハリウッドアクション映画。
それ以上でもなければそれ以下でもない。
この一言に尽きる。
インセプション
※ネタバレあり
まず夢の中にいる状態の時に、その潜在意識に潜り込みアイデアを盗む(または植え付ける)と言う設定が面白い。
この設定だけで色々話が膨らみそうだ。
「夢の状態」と言われて思いつくのがマルホランド・ドライブ。
あの映画は夢を見ているときの秩序の無い混沌とした意識を描いてるが、
インセプションではそうではない。
夢の世界ならば極端な話、空を飛べたり世界を思い通りに変える事も可能だ。
しかしこの映画では夢の世界にルールを設けている。
潜在意識は異物を排除しようとする、各階層で時間の流れは20倍ずつ加速する、など。
これらのルールが話に奥深さ複雑さを与えてる。
一回観ただけではそのルールを理解するのに多くの時間を奪われるので、
頭を整理しながらストーリーを追ってく感じだ。
だが見終わった後に回想し、
そのルールの辻褄や綿密に立てられた展開を思い返すと
とよく練られてるなと感心させられる。
ルールをまとめてストーリーを系統的に表すと面白いと思う。
実際ネットではその様にしてる人も何人かいる様だ。
最初は分かりにくいがよく考えれば分かる。
その辺の微妙なさじ加減が終わった後も何度も思い返してしまう要因だろう。
観る度に新しい発見が出てくる、そんな映画だ。
最後も物議をかもしそうな終わり方だが、
判断を観客に委ねるのではなく実はよく観れば分かる、
そう言う点もよく考えられてる。
さすがにもう一度劇場には足を運ばないと思うが、
DVDではもう一度観てみたいと思う映画だ。
スラムドック$ミリオネア
久しぶりにDVDを観た。
観たい作品は沢山あるけど、
ドラマが観たいと思ったのでスラムドック$ミリオネアを選んだ。
※以下ネタバレ含む
ヒューマンドラマだと思ってたのだが、
実際は違った。
これは壮大なラブストーリだ。
何故スラム育ちの彼が最後まで進んだのか?
当然最初の疑問はそこだ。
でも最初の回答を見た時にその理由が分かった。
問題の答えは彼の人生の中で強く記憶に刻まれた事柄ばかりだった。
そうなると彼の今まで人生で起こった事は必然なのか、
それともミリオネアに出演する事が必然だったのか。
もしかしたらシャマールがラティカを想い続けてたからこそ、
引き寄せた運命なのかも知れない。
「映画だから」と言ってしまうのは簡単だ。
でも実生活においてもこういう運命と感じてしまうような事はある。
それは言葉では説明できなし、起こそうと思って起きるものでもない。
彼は過酷な人生を歩んで来た。
もしラティカに会わなかったらどうなってたのだろう?
兄のようになってたかも知れない。
ただ、彼は想いを貫き信念を曲げなかったから、
運命をたぐり寄せることができたのかも知れない。
と言うかそう思いたい。
彼は人生を懸けて手に入れたかったものを手に入れた。
話はハッピーエンドで締めくくられる。
だけど実は失ったものも沢山あった。
この映画には残酷で理不尽な世界に
色あせない愛や希望が描かれている。
インビクタス
胸の熱くなる映画だった。
自分がこの映画で感動したポイントは2つ。
※以下ネタバレを含む
信じる心が奇跡を生む
ワールドカップ優勝は不可能とまで言われた南アフリカ代表ラグビーチーム「スプリングボクス」。
しかし、彼らは専門家の予測を覆し、見事優勝を手にする。
これがフィクションの映画であれば、まあそうなるであろうと納得する。
だが、これは実話である。
優勝するのは分かっていても、
やはりドキドキしてしまった。
それ程にワールドカップ前のスプリングボクスは絶望的なチームだった。
彼らが優勝するのに特別凄いトレーニングをした訳ではない。
ただ、今までと違ったのは国民が一丸となって彼らを応援してくれた事だ。
人々の想いや信じる心は時に人に実力以上の力を与えるのだと思う。
国民の想いを一身に背負ったスプリングボクスの選手は、
その想いに応え奇跡をたぐり寄せたのだと思う。
一瞬でも諦めたらきっと優勝はできなかっただろう。
彼ら自身も誰よりも強く優勝を信じてた。
もちろん信じれば必ず奇跡が起こるわけではない。
でも信じないものには奇跡は起こらないだろう。
スポーツで国を変える。
馬鹿げた話に聞こえるが、
この映画を観ればそんな事は言えなくなる。
スプリングボクスの優勝を目の当たりにした国民はきっと意識的なものが変わる。
それ程にこの優勝は大きな意味を持ってたと思う。
赦すこと
ネルソン・マンデラの愛の深さには脱帽した。
27年も投獄した相手を何故許せるのか?
何故共に手を取り合って歩めるのか?
赦すことは究極の愛だと思う。
そして赦すことができる人は真に強い人だと思う。
彼がいたからこそ、南アフリカは変わることができ、
またスプリングボクスが優勝できたのだと思う。
彼の意向がなければ、
スプリングボクスは変わらず黒人に忌み嫌われるチームで
応援もされず敗退していただろう。
彼の愛が国を一つにしたのだと思う。
ネルソン・マンデラが投獄中、
心の支えにした詩「インビクタス」。
これがまた自分の心にも響いた。
自分は今いろいろ迷いがあり、
それこそ占いにでも行こうかなと思ってもいた。
でもその考えは無くなった。
この詩に自分を信じる心をもらったからだ。
"私が我が運命の支配者
我が魂の指揮官"
INVICTUSインビクタス/ウィリアム・アーネスト・ヘンリー著
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私は あらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無残な状況においてさえ----
私はひるみも叫びもしなかった
運命にうちのめされー
血を流しても
決して屈服はしない
激しいいかりと涙の彼方に----
恐ろしい死が浮かび上がる
だが 長きにわたる
脅しをうけてなお----
私は何ひとつ----
恐れはしない
門がいかに狭かろうと----
いかなる罰に苦しめられようと----
私が我が運命の支配者
我が魂の指揮官
THIS IS IT
誰もが絶賛するように、
自分もまた最高だと思った。
そしてマイケル・ジャクソンを誤解してた事を恥じた。
歌とダンスが抜群に上手いけど、
ちょっとおかしい人と言うのがそれまでの自分のイメージだった。
見事にメディアが作り上げたマイケル像を信じきっていた。
こんなにも偉大な人物だったとは・・・
ちょっとした足のスッテップ、手の動作だけで
これ程ワクワクさせてくれる人がいるだろうか?
ライブのために心血注ぐアーティストは決して少なくないと思う。
だけど、マイケルは一曲一曲のこだわりが凄く、
それ単独でも一流のエンターテイメントとして成り立つほど質が高い。
だから、通常のアーティストのライブ映像が映画館で流れても違和感を覚えてるとこを
マイケルのライブ映像は映画館でも観ても全く違和感がない。
誰もが一流と認めているのに、
決して妥協はしない。
ファンに最高のものを届けることを常に考えてる。
世界一のエンターテイナーだ。
それでありながら誰にでも気さくで優しく、愛がある。
本来この映像はこのように劇場で流されるものではなかった。
それ故そこに映し出されてるマイケルこそがリアルなのだ。
人として尊敬する。
彼のような人物になりたいと思う。
このライブを生で見ることができないのが何より残念だ。
バベル
※ややネタバレ
"一つの猟銃が引き金で起こる様々な物語"
こう言ってしまうとバタフライエフェクトに近いが・・・
全ての事象は繋がっている、
特にこの映画に関して言えばその繋がりが人の人生に影響を及ぼしている。
例えそれが国、言語、生きてる世界が異なろうが関係無い。
でも僕が個人的に感じたのは、
人の数だけドラマがある。と言う事。
この映画では4つのストーリーがフィーチャーされたが、
突き詰めるともっと関連してる人達は沢山居る筈だ。
だから人は皆自分と言うドラマの主役なのだ。
そして他の人の人生と言うドラマのなかでは、
重要人物だったり脇役だったりして出演してる。
つまりは自分の生き方が
他の人の人生にも何かしらの影響を与えてる。
そう思うと人生の深さを感じぜずにはいられない。
正直この映画は難解だ。
ところどころにメッセージ性は見られるがはっきりとした答えを示してない。
ただ、答えを示さないと言う事は各々で捉えてくれと言う事だと勝手に解釈してる。
だから僕には「バベルの塔」から取った「バベル」と言うタイトルも、
本編との関連性を見いだすのを止めた。
グラン・トリノ
クリント・イーストウッドの演技が素晴らしかった。
そして内容もとても良かった。
アメリカならではの、他民族国家、差別、銃社会、
それに加え生と死、親子、未来など沢山のテーマ性があったが
それを無理なく一つに落とし込んだのは流石だ。
中でも中心となるのは、
ウォルトとタオの関係だろう。
最初はタオの民族ごと忌み嫌ってたウォルオが
少しずつ心を開き最後には生涯大切にしてたものまで譲る。
作中では友達と言ってるが、
親子のような関係と言った方が正しいだろう。
タオを息子のように思う事は、
実の息子との関係を上手く持てないウォルトの懺悔の気持ちでもあったのかも知れない。
ウォルトの最後に選んだ行動は、
タオと出会ったから、タオの存在があったからこその選択だったと思う。
きっとタオと出会う前のウォルトであったなら、
違う選択をしていたかと思う。
「老人と少年との出会い」
それだけでは片付けられない程の色々な要素がこの映画には詰まっている。
どの世代の人が観ても何かしら感じるものがあるのではと思う。
もう一度観たいと思う映画だ。
イントゥ・ザ・ワイルド
主人公であるクリスにとても共感できた。
地位や名誉の社会や、物質・文明に支配された世の中から逃げ出して、
何も持たない裸の自分で大自然の中で生きる。
そういう方が「生きてる」と言う事を感じられる気がする。
そんな考えを抱く人は多いと思う。
実際、何もかも捨ててしまった方が身は軽いし、自由になれる。
何かに依存して生きるより、何も無い大自然の中で気ままに暮らす事が楽しかったりもする。
だけどそれが出来る人が少ないのは、
やはり「何かを捨てる」行為は勇気がいるからだ。
後々の事を考えると全てを捨てるのには抵抗がある。
だから、身分もお金も捨て切ったクリスが見てて気持ち良かった。
ただ、それが良い選択かどうかはまた別の話だが。
また、同様に社会から逃げ出して自分を見つめるために旅に出る人も多い。
俗にいう「自分探し」と言うやつだ。
クリスも何か答えを探してる部分はあった。
僕も何度か自分を見つめる為に一人旅に出た事がある。
そして今にして思う事は、
旅に出ればそれが見つかるかと言うとそうではなく、
今の生活の中でもそれは見つけられるんだと言う事。
気付けるかどうかの問題なんだと分かった。
ただ、旅に出てると普段の生活よりもそれに気付きやすい。
普段と違う環境で違う視点・考え方が持てるからだと思う。
だから旅に出るのは良い事だと思う。
色んな人に会い、色んな風景を見て、色んな体験をして、
一回り自分を成長させてくれる。
この映画を観たらきっと旅に出たくなると思う。
ドラゴン・キングダム
分かる人には分かる。
ジャッキー・チェンとジェット・リーの共演。
これがいかに素晴らしいか。
コミカルなアクションと身体を張ったスタントで
多くの少年の憧れだったジャッキー・チェン。
舞うような軽やかな動きで観るものを魅了する
ジェット・リー。
とにかく二人の映画は観まくった。
共にカンフー映画出身ながら、
そのスタイルが異なるのがまた面白い。
そしてその二人のドリームマッチがこの映画で実現した。
正直、二人の対決だけでも十分観る価値はある。
と言うか、この映画のメインディッシュはそこだと思ってる。
まだまだ観ていたいけど、決着はついて欲しくないから複雑な心境である。
ハリウッド映画なのでいまいち期待はしてなかったのだが、
なかなか満足できる内容だった。
できたら最盛期に二人の共演を観たかったと思うが、
観れただけでも幸せだ。
今は今なりの味もあるし。
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
インディ・ジョーンズ19年ぶりの新作。
そもそもこのシリーズは、
"アドベンチャー"、"謎解き"、"アクション"、と
映画として面白くなる素晴らしい要素が揃ってる。
後は、それをどう料理するか?なのだが、
大御所のインディ・ジョーンズは無難な仕事をやってのけた。
濃過ぎず、薄過ぎず、
丁度いい作品に仕上げてくれた。
安定して続編を出し続けるシリーズ物は、
意外性とかは期待出来ないが安心して観れる。
ここまで来ると、内容もそうだが、
その映画のキャラクターが好きだから観てしまう部分もある。
好きな選手目当てで野球やサッカーを観戦しに行くような感じだ。
さて、このインディ・ジョーンズシリーズはまだ続くのだろうか?
個人的には本作で終わりでも良いと思う。
[映画]ボーン・アルティメイタム
ボーンシリーズ完結編。
3作目だが、最期までだれる事なく突っ切ってくれた感がある。
久々に骨太のアクション映画を観た。
ボーンシリーズはどれも面白いけど、
この3作目が一番面白かった。
アクションシーンも一番派手だったのではないだろうか?
マット・デイモンは昔から好きな俳優で、
ボーン・アイデンティティーでアクションをやると聞いた時は、
「マット・デイモンがアクション?」
と違和感を感じたが、
今シリーズですっかりアクション俳優としての一面も定着した。
[映画]いま、会いにゆきます
いま、会いにゆきます
亡き妻が、雨の訪れとともに現れて、
雨の終わりと共に去って行く。
亡き妻との6週間ばかりの奇跡の時間と、
再び訪れる別れに焦点を当てた作品だと思ってたが
最後まで観てそことは別にもっと大きなテーマがあった事に気付いた。
本当に純粋なラブストーリー。
純愛ってやつ。
こんな恋に憧れる。
でもあくまで「憧れ」に留めておくのが無難だな。
そしてまた、この映画の登場人物はみんな心が清い。
あまりに奇麗な世界なのでそれが鼻につく人もいるかも知れない。
でもこんな世の中、
せめてフィクションでは純粋な世界を味わっても良いと思う。
[映画]レインマン
高校の頃、感動した映画に必ずこの「レインマン」が挙った。
「やっぱ一番感動するのはレインマンでしょ!?」
みたいな。
今思うと何であそこまで支持されたのだろう?
多分、「俺、映画にはちょっとうるさいよ」みたいのが
ちょっとカッコいいと思ってた年頃だったからだと思う。
しかも、実際はそんなに映画詳しい奴もいなくて「良い」、「悪い」の判断が出来ないから、
「あ〜、レインマン良いよなー」と、周りも取り敢えず同意しとく。
そういうのが広まって僕の高校では「レインマン」が一番感動する映画の代名詞だった。
その頃は周りに流された部分もあって良い映画と思ってたが、
今改めて観てもやはり良い映画だと思う。
ダスティン・ホフマンの演技もとても良い。
この映画を初めて見た時はまだそんなに知識も無かったので知らなかったが、
レイモンドはサヴァン症候群なんだね。
サヴァン症候群 wikipedia
簡単に言えば、4桁以上のかけ算を一瞬で計算したり、
一度読んだ本の内容を全部暗記したり、
とにかく能力が異常に発達している人達。
実は今気になっている本に
サヴァン症候群の著者が書いた半生記の本がある。

ぼくには数字が風景に見える
「好奇心」と言う言葉を使うのは不適切かも知れないが、
そういう能力を持った人達がどんな視線で世界を見てるのかを知ってみたい。
この本を読んでから「レインマン」を観るとまた違った視点で観れるかな。
コーヒー&シガレッツ
コーヒー & シガレッツ
…で?だから何?
大人になるにつれて全ての事に意味や道理を求めるようになってしまう。
でも、何となく好き。
何となく良い。
そういう曖昧な感情のまま持ってても良いのではないだろうか。
この映画には特別な意味なんて無い。
コーヒーを飲んでタバコを吹かし会話をする。
ただそれだけ。
それが登場人物が変わって、淡々と続く。
でも何となく良い。
モノクロの映像、カップをソーサーに置く音、
会話のリズム、全てがスタイリッシュで心地良い。
部屋に音楽を流すように意識して観るのではなく、
ただ流しておきたい映画。
インテリアのように部屋に溶け込ませたい映画。
リラックスムービー。
これを観ながら眠くなるなら、それも幸せ。
インファナル・アフェア
インファナル・アフェア
先週末、友達と「ディパーテッド」を観て来た。
個人的にマット・デイモンが好きなのだが、
この映画ではディカプリオとジャック・ニコルソンの演技が光ってた。
と言うか、ジャック・ニコルソンの存在感が強過ぎ…。
内容はちょっと余分な部分もあったが面白い。
だが、ラストはやっぱりハリウッドだなと思った。
「そう言えば、元ネタの『インファナル・アフェア』観てないな〜。」
と思ったので早速DVD借りて来た。
まず、設定が面白いと思う。
潜入捜査の映画は結構あるが、警察、マフィアお互いに潜入すると言った設定が面白い。
だから観てる方は常に緊迫感を感じる。
そして主役二人の渋い演技も良い。
ハリウッド版と比べると地味な印象があるが、
個人的にはオリジナルの方が好き。
ラストもやはりこちらの方が好き。
リメイク作品は数多く世に出てるけど、
比べて観るのも中々面白い。
同じ題材で、どう脚色・演出するか。
十人監督が居れば十通りの方法がある訳で。
また、そこに文化の違いも含まれている。
「ディパーテッド」は簡単に銃をぶっ放すが、
「インファナル・アウェア」ではそうでは無い。
アジアに住む僕が「インファナル・アフェア」の方が好きだと思うように、
欧米の人の多くは「ディパーテッド」の方を好むのだろう。
つまらないと思うハリウッド映画が大ヒットするのも、
きっとこうした文化の違いなのだろう。
クラッシュ
クラッシュ
ロスを舞台にした群像劇。
最初は人種差別が中心かと思ったけど、
全体を通してみるとどうやらそうではない。
人と人は互いにぶつかり合い、
時には傷つけ、時には傷つけられる。
でもそんな中で気付く、優しさ、愛もある。
日常の生活でもそんな場面はある。
なので一つ一つのストーリーは特に目新しさもないが、
それを上手く組み合わせる事で骨太の群像劇に仕上げている。
群像劇というものは幾つもの視点があるから、
その数だけ異なった感情が持てる。
誰に感情移入するかも見る人それぞれだろう。
そこが群像劇の面白い部分の一つだと思う。
ホテル・ルワンダ
ルワンダ紛争中に、
実際にあった話を元にした映画。
何よりも衝撃的だったのが、
100日で100万人近い人間が虐殺された事件を
僕は全く知らなかった事。
虐殺が起きたのは1994年。
僕は当時中学か、高校か。
でもそんな事件があった事なんて全く記憶に無い。
映画の中でカメラマンの台詞が印象的だった。
「虐殺の映像を見せた所で、
西欧人は『怖い』と言うだけでまたディナーを続けるのだ」と。
この映画も初公開は2004年だが、
日本での公開は当初興行的に採算が合わないということで
配給会社の買い手がつかなかったらしい。
その後、「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」の活動により、
日本でも公開されることとなったと言う。
僕らにも同様、結局は遠い空の下の出来事か。
確かに僕もこの映画の西欧人と同様に、
この事件を知っても飲み行ったり普段通りライブ行ったり、
何も変わらない暮らしを続けている。
だけどそう悟った振りをして終わって良いのだろうか?
この映画を観て何か感じる事はできる。
世の中の為に何ができるのか考える事はできる。
僕はこの映画を観れて本当に良かったと思ってる。
シン・シティ
シン・シティ
コミックの映画化は大概面白く無いのだけど、
(それでも見てしまうが…)
シン・シティは良い意味で予想を裏切られた。
映像が奇抜なだけの映画かと思ってたのだが、
ストーリーも面白い。
バイオレンスたっぷりで
人を殺しまくるアンチヒーローも、
カッコいいと思ってしまう。
オムニバス形式だが、
基本的に各話で深く繋がる事はない。
でもそんなのどうでも良いじゃないか。
一話一話が面白ければ。
そんな感じで単純に楽しめる。
原作の世界観を忠実に再現する為に
モノクロ映像にしたらしいけど、
そのせいか映画と言うよりアメコミを見てる気分だった。
原作のコミックもどんなものか一度見てみたい。
後、個人的には
殺人鬼役のイライジャ・ウッドがウケた。
最初全く気付かなかったし…。
ミュンヘン
一人の暗殺者が、やがて殺人の罪悪感に苛まれ、
自分も狙われてるんではないかと恐怖に怯え、
精神に異常を来して行く。
と、ありがちな話だが、
史実を元にしてるので重さが違う。
だが、この映画で重要なのは
”父親でもある一人の暗殺者”よりも、
彼を暗殺者たらしめた背景にあると思う。
テロに対する報復行為。
そしてその報復に対する、また報復。
復讐の連鎖。
今も昔も問題は変わってはいない。
”復讐では何も解決しない”
と誰もが分かっていながらもこの連鎖は途切れない。
そもそも国もあり、民族・宗教間の争いもない
平和な日本で育った僕らに、
彼らの気持ちが理解できるのだろうか?
彼らが争うのには様々な理由がある。
それをただ一言で簡単に否定してはいけない気がする。
暴力以外の解決法を見いだせないものか。
最後に映ったWTCが印象的だった。
この作品と9.11がダブった…。
タクシードライバー
いつか観ようと思ってる過去の名作は、
新しい作品の方を観てしまってなかなか観ないでいる。
やっとこさタクシードライバーを観た。
余韻を残す面白さ。
名作と言われるだけある。
<↓ややネタばれ…かな?>
一人の不眠症のタクシードライバーが社会と孤独に押しつぶされて、
最終的にイカれてしまう映画なのだが、
その刻々と変化する心情が僕にはよく理解できる。
退廃的な社会と孤独感。
この作品はもう30年以上前の作品になるのだが、
上の二つの言葉は現代の日本にも通じると思う。
それがこの作品を面白いと思う要素の一つ。
時々イカれた人達が事件を起こし世間を騒がすが、
そういう人とトラヴィスは共通する部分がある気がする。
トラヴィスの気持ちが分かる僕もイカれる可能性ありですね。
あと、見所は若かりし頃のデ・ニーロ。
それと13歳のセクシーなジョディ・フォスター。
そして最後にこの時代のアメリカの法律に疑問を持った。
誰も知らない
いつか見ようと思ってた映画の一つ。
友達に薦められたのを機に観た。
「素じゃないのか?」ってくらい子供達の演技が自然。
子供達の無邪気さ、強さ、脆さ、弱さがストレートに伝わる。
殆ど子供達を中心に話は展開するが、
その世界に引き込まれてしまった。
実際あった事件を元にしてるのだけど、
監督はあえてフィクションに仕上げた。
それに関しては賛否両論だが、
僕はフィクションにして良かったと思う。
実際の事件はもっと殺伐として汚れていたと思う。
それに脚色、演出を加える事で
きれいにまとまった悲しいドラマを作り上げた。
平和ボケした僕らにはリアルで胸くそ悪い残酷な物語より
脚色された悲劇の主人公のドラマの方が受けがいい。
だからこの作品が多くの人の関心を引き、
沢山の人が目にする事になったのだと思う。
とにかく多くの大人にこういった事実を知ってもらうのならば、
事実をリアルに描写するよりフィクションにした方が効果あったと思う。
自分達の知らない所でこういう事件が起きている事実を知り、
この作品を通じて、実際に起きた事件を調べ本当の悲劇を知る。
そういう流れで事実と直面するのも一つの方法だと思う。
また好感のある人物像にした事で彼らに同情させられる。
どうしようもない母親でさえ、社会の被害者なのだと感じる。
(ただ、母親に関してはそこまで強く思えないが…)
タイトルの「誰も知らない」とは、
”気付かない”という意味の知らないだけでなく、
”無関心”、知らぬ存ぜぬの意味もあるのだと思う。
隣の家で人が死んでも気付かない。
それが冗談で言えなくなる世の中ってのはちょっと怖い事だ。
監督がどういう意図でフィクションに仕上げたかは分からないが、
僕の心に残る映画を作ってしまったようだ。
重たい映画をまた一つ見つけた。
で、元となった事件を読んでいろいろと考えてしまった。
この置き去りだけでなく、
子供が被害者になる事件は沢山ある。
相変わらずニュースでは子供の虐待を耳にする。
虐待、家庭内暴力、育児放棄。
こういう事件を聞くとホントに腹が立つ。
どういう目線で子供を見ているのだろうか?
そこに至るにはいろいろな理由があるのかも知れない。
でもどんな理由でも子供を傷つけていい理由にはならないだろう。
映画の中で母親が
「私は幸せになっちゃいけないの?」
って台詞を口にする。
親の幸せって、まず子供の幸せあってこそなんじゃないだろうか?
そういう気持ちが持てないなら子供作らなければ良い。
まあ、世の中には事件などで仕方なく産んでしまうケースもあるだろう。
でも避妊もせずに「出来ちゃったんだから仕方ないじゃん!」
って言ってるやつは馬鹿だ。
コンドームの自販に書いてあった「明るい家族計画」の意味を考えた方がいい。
子供を産むってことは一人の人生・命に責任を持つ事になる。
覚悟がいる事だと思う。
まあ、子供もいない、
…って言うか彼女すらいない僕が何を偉そうに、って思われてる事でしょう。
でも僕は子供が出来たらその子を愛する自身がある。
間違いなく子煩悩になる。
ただ、そうやって世の中の全ての親が子供を愛する。
それだけで世の中変わるんじゃないだろうか?
凄く簡単で大切な事ができてない気がする。
SPIRIT
ジェット・リーはこの作品を最後にアクション映画から身を引いた。
彼自身、「集大成にして、最後のマーシャル・アーツ作品」と語る。
ジェット・リーと改名しハリウッドに進出してからは、
個人的にはいまいちヒットは無かったけど今作は非常に良かった。
ワイヤーも最小限に抑え、極力体技のみで演出。
ワイヤー使いまくりの映画もエンターテイメントとしては良いけど、
こうした身体を張ってる映画の方が熱くなる。
見たかったのはこういうアクション。
そして、やっぱりジェット・リーは弁髪が似合う。
ちなみにこの話はノンフィクション。
この作品を最後に選んだジェット・リーの武術に対する思いが、
まさにここに込められてるのだと思う。
しかしもうジェット・リーのアクションが見れなくなるのは寂しい。
今後はトニー・ジャーに注目。
ダ・ヴィンチ・コード
周りからは不評のダ・ヴィンチ・コード。
取り敢えずどんなもんかと観て来た。
確かにこの作品は面白くない。
それが正直な感想。
僕は原作を読んだが、
原作は非常におもしろかった。
でも映画はいろんな部分がカットされており、
展開もテンポ良く進み過ぎで大雑把な感じがした。
原作のポリュームが大きいので、
それを映画の枠に収めようとすると仕方の無い事なのだろうが…。
でも、原作と脚本の違いといった点で見ると面白かった。
原作と映画だと大分違うものだ。
そう思うと他の作品の原作も気になる。
因に僕がダ・ヴィンチ・コードを好きな理由は
ストーリーよりも随所に出てくる
宗教、歴史、象徴などの解釈が面白いからだ。
以下、ダ・ヴィンチ・コードを読んで驚いた点
※ネタバレなのでここから先は自己責任で
・イエスが結婚していた。そして子供もいた
・ニュートン、ダ・ヴィンチ、ユゴーなど歴史上の人物が秘密結社の一員だった
・ルーブル美術館のピラミッドは666枚のガラスが使われている
・五芒星は金星に由来。金星は黄道上を五芒星を描いて移動
・オリンピックの公式マークが五芒星に決まりかけてた
・自然界の事物の構成の至る所に黄金比が見られる
・ダ・ヴィンチは同性愛者だった
・十三日の金曜はテンプル騎士団の虐殺に由来する
・イエスは投票により神になった
・福音書は捏造された
・ウォルト・ディズニーは聖杯物語のメッセージを自作に潜ませている
他にもいろいろあったが忘れた
ま、こんな具合にこの作品は色んなネタの宝庫なのである。
こういったのが好きな人は面白いと思うんだろうな。
ゴースト・ドッグ
色々悩んでる時に、
友達が薦めてくれた作品。
ビデオ屋でこれを見つけた時に、
『何故にこれを薦める?』
と思ったが観て納得。
この作品のテーマとなっている”武士道”を
伝えたかったのだろう。
この作品自体が”武士道”を的確に捉えてるかと言えば、
ちょっとズレてる部分もあるが、
大抵、外国から見たら何かしら解釈が間違っているもんだ。
でも全体的なリズム感や間抜けな登場人物達は
個人的に好き。
さてさて、肝心の”武士道”についてなのだが、
その生き方、ものの捉え方、
確かに参考になる。
現代にも応用できる部分も多々ある。
でもこの映画を見ただけで”武士道”の全てが分かる訳ではないので、
今度時間がある時にでも”武士道”を掘り下げてみたいと思った。
この作品を観た最終的な結論。
ストイックな生き方ってカッコいいな。
イレイザーヘッド
デヴィッド・リンチの処女作。
リンチの不条理ワールドが好きな人なら、
まず好きな作品だと思う。
マルホランド・ドライブ同様、
幾つもの意味ありげなシーン、
メタファーがあり、
ストーリーを知ろうと思えば何となくは分かる。
まあ、結局あれこれ考えても完全な結論は出ないんだけど。
でもこの作品は内容の解釈よりも
ありがちな日常を斬新な切り口で撮った部分に惹かれる。
正直、グロいし、気持ち悪いし、胸のあたりがムカムカする。
でも頭に焼き付いて離れないのは、
人間の心理を非常に巧みに表現しているからなのかな?
一回見た後は暫くは良いや、って思った。
多分、頭(もしくは心)が受け止めるので精一杯だったのだろう。
でも落ち着いてくると、
また見てみたいと思わせる不思議な作品。
ちなみにグロ系、難解系が嫌いな人にはお勧めしません。
21グラム
観ようと思っていて
なかなか観れずにいる映画は沢山ある。
これもそんな映画のうちの一つ。
時間軸がバラバラに交差するのだが
個人的には一定の流れで進んだ方が感情移入できたと思う。
一つの命を巡り
二人の男性と一人の女性の人生が絡み合うのだが、
その三人全てが不幸な人生を歩む事になる。
なので後味が悪い。
終わった後にずっしり来る。
人は死んだ時に21gの重さを失うという。
21グラムと言うタイトルはそこから来ている。
(それが魂の重さという説もある)
この21gに、死、中絶、妊娠、体外受精などから
キーワードは命であると感じるのだが
それを上手く解釈するのは難しい。
それ以外にも
人生、家族、神の信仰、運命など
いろいろと考えさせられる事も多い。
ただ一つ感じた事は
21gはたったチョコバー一個分の重さだが
とてつもなく重たいのだと。
リバティーン
取り敢えず映画館に向かい決めた作品が
ジョニーデップ主演のリバティーン。
決め手になったのは
-冒頭の三行を読んで出演を即決した-
と言う彼のコメント。
内容は17世紀に実在した詩人の生涯を綴ったもの。
酒と女と芝居を愛し、自由奔放に生きた彼。
故に社会には適応できず、
蔑まわれ、忌み嫌われる。
しかしそれでも人を惹き付ける魅力があった。
それは確かな詩の才能と
我々がタブーとする事も何の躊躇いも無く表現してしまう
傲慢とさえ取れる自信があったからではないだろうか。
最終的には多くのものを失い、孤独を知る。
社会に背くと言う事はそう言う事なのだろう。
-諸君は私を好きにならないだろう-
と冒頭で言う通り、
自分はこのロチェスター伯爵は好きにはなれない。
ただ、その精神に率直であった生き様は羨ましく思う。
キスは愛という文字を完成させる最後のドット
前半部分は恋愛ものかと思ってしまった。
ただ、サブリミナル的に入る映像が
それだけでは終わらないと予感はさせるが。
フィルムの中の世界と現実の境目が一瞬曖昧になる。
だが最終的にはそこに一本の境界線が引かれる。
逆にこの境界を曖昧にしたままだったら、
マルホランド・ドライブのような難解な作品になったのかも知れない。
リアリティを求めようとした感はあるが、
やはり映画的な出来過ぎ感は否めない。
人物の内面描写も最後はちょっと薄っぺらだった気がする。
でも二転三転するストーリーはおもしろかった。
幸せは無垢な心に宿る
忘却は許すこと
太陽の光に導かれ
陰りなき祈りは運命を動かす
衝動的に行動し、
いざ失うと知るとその大切さに気づく。
しかし気づいた時にはもう手遅れ。
偶然の出逢いに運命を感じてしまう。
僕らは上手くいかないんだと聞かされても、
「OK」の一言でそんな事は気にしない。
第三者的に見れば愚かである。
でも得てしてそんな愚行を真剣に繰り返してしまうのが人間だと思う。
Mr.&Mrs.スミス
AUSでは4か5月くらいから上映されてたので、
半年以上ずっ公開されている気分。
向こうにいた時から見てみたいとは思ってたんだが、
先日やっと見に行って来た。
感想は、おもしろかった。
ここ最近ミステリーやサスペンスばかり見てたので、
たまにはこういう単純明快なのも良い。
難しい話も無いので気楽に楽しめた。
娯楽の一つとして純粋に楽しめる。
ま、キャストの力によるところは大きいが‥。
グッバイ・レーニン
母親にショックを与えてしまうと命の危険性があると知り、
ショックを与えないように嘘の世界を作り続ける息子。
自分は”良い嘘”はあると思う。
その人を欺こうとする気持ちのある嘘がいけないのだと思う。
自分がこの息子の立場だったら、
同じ事をしたと思う。
それは、母親に生きて欲しいという気持ちと、
自分が母親の命を奪ってしまうかもしれないという不安からだろう。
自分勝手な意志かもしれないが、
やはり母親には長く生きて欲しいと思う。
マシニスト
先日観た「シークレット・ウインドウ」と
似たような展開。
それ故か途中で謎の答えも読めてしまった。
謎が解決すると、
その以前に伏線が張られていた事に気付き
なるほどなと思う。
でもこの監督は、
その謎の部分よりも主人公の心理の描写に
重きを置いたと思う。
そう思うとこの映画がおもしろく思える。
主人公と同じ立場の人間は、
こんな心理状態になるのだろう。
そして何より-30kgの減量をし、
文字通り「歩く骸骨」と化した
クリスチャン・ベールは圧巻だ。
シークレット・ウインドウ
オーストラリアに居る時
二回DVDで観たのだが、
会話の内容が分からず二度とも途中で寝てしまった。
退屈な映画なんだろうと思ってたが、
字幕で観て会話が分かると意外と面白かった。
謎の答えがある映画に似てるなと思ったが、
原作がスティーブン・キングなので、
その映画に影響されてはいないだろう。
またハッピーエンドでない結末も良かった。
静かな無気味さを残した終わりが良い。
カンフーハッスル
チャウ・シンチー好きの友達の影響もあり、
自分もいつの間にかチャウ・シンチーの映画が
好きになっていた。
下らないギャグに、
大げさなアクション、
無駄なCGの使い方はいつも通りで安心して観られた。
チャウ・シンチーの映画は脱力させてくれる。
これからもこのカラーのままの作品を作って行って欲しい。
saw
オーストラリアにいる時に絶対観たいと思った映画。
でもミステリー(またはサスペンス)映画は、
英語も完全に分からない状態で観ても
不完全燃焼になるのは目に見えてたので我慢してた。
ラストの結末には完全にやられた。
こんなにやられたのは久しぶりで、
逆にスッキリ気分が良い。
全体的にも楽しめた。
導入は、目を覚ますと知らない部屋で、
なんとか工夫してその部屋を脱出しようと試みる。
この辺りの設定は「CUBE」に似てると思った。
でもそれ以降は、全く違った。
サイコサスペンスと言えばいいのだろうか。
殺人鬼がいかれていて、
人間を精神的に追いつめて行く殺し方がおもしろい。
また、その殺人鬼によっておかしくなってしまった人がいて、
これからおかしくなっていくだろう様子も描かれている。
謎解きの部分も楽しめるが、
人の精神が崩壊していく様も楽しめる。
自分の大好きな映画の一つにランクインされた。
ディープ・ブルー
友達がお勧めだと、貸してくれた。
海の世界を映したドキュメンタリー映画。
リアルな海の生物の生態を多彩なアングルから映した映像、
そして海の多様な青の世界は、
観ている者を海の世界へと引き込む。
一見すると生物を延々と映したドキュメンタリーは、
退屈に思われる。
だが、この作品はそれを感じさせず、
そして未知の世界を自分達に教えてくれる。
これを観ると、
もっと海が好きになるはず!
王の帰還 SEE
観ようと思ってたが、
長時間のため中々観る機会が無かった
「王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション」
をようやく観た。
劇場で2回観たので、
今回が3回目となるのだが、
やはり何度観ても良い!
そして未公開シーンの追加で、
更に細かい所まで観れるのは嬉しい。
未公開シーンの追加で
約4時間の長編となってしまうが、
好きな人にとってはあっという間の時間だろう。
素晴らしい映画をありがとう!
私の頭の中の消しゴム
予告に惹かれて観に行ってきました。
アルツハイマーに侵され、
大好きな人の事さえ忘れてしまう。
とても切ないテーマである。
が、映画そのものはいまいち。
2時間枠になんとか詰め込もうとして、
描写が雑な部分が幾つかあった。
腑に落ちないシーンもあり。
悲しいシーンはあったが、
酷く胸を打つ程では無かった。
今回の映画の「記憶」とは違うが、
これから確実に何かを失っていく悲しみ、恐ろしさを
描いていくと言う点で、
「レナードの朝」
がふと頭に浮かんだ。
episode 3
先週早速"star wars episode 3"を観て来た。
期待通り面白く観れた。
最初から結末は分かってるんだけど、
それでもそこまでの経緯が楽しめた。
英語が全部分からなかったので
また日本に帰ってから観ないとな。
この作品を観た後にまた旧シリーズを観ると
また楽しめるんだろうなと思う。
ミスティック・リバー
重厚な人間ドラマと言うべきか。
後味は決して良くは無いが、実に現実的な話だと思う。
殺人事件をきっかけに再び出会った、忌わしい過去の事件を経験した3人。偶然繋がってしまった事から、また一つの悲劇が生まれる。
運命と言うのを強く感じる。なるべくしてなったように。
でもそう捉えてしまうと生きてるのが空しく感じてしまう。
だからきっと違う結末も迎える事ができた筈だ、と思う事にした。
閉ざされた森
最近のサスペンスは必ずと言って良い程最後にどんでん返しがあるので、この映画も最後まで気を抜かずに観てた。
で、案の定どんでん返しがあったのだが、更に自分の予想を越えた結末が待ってたのでやられました。
こういった具合に自分の予想を裏切られるサスペンスは好きだなー。
冷静に考えるとそこまでの話の流れは果たして必要だったのかと思えるが、自分が騙された事がとにかく嬉しい。
ビッグ・リボウスキ
コメディなんだが、おバカばかりやっているコメディとはまた違う。
二転三転していく人生など、何が起こるか分からない人生を笑いにしているとこもある。
人によっては全然笑えない映画かもしれないが、濃くて変なキャラなどたくさん出てきて自分は楽しく見れた。
奇人たちの晩餐会
コメディ映画。バカを笑うバカですな。
それ程爆笑はしなかったんだが、話が上手くまとまっていて、よくできたコントを観てる感じ。
息抜きにはこんな映画も良いかな。
レナードの朝
高校の時に倫理の授業で観た映画。
その時は途中早送りしながらだったので、つまらない記憶しかなかったのだが、改めて観て良い作品だと思った。
倫理の授業で使っただけあって、人間の尊厳、生きるとは、等いろいろと考えさせられる。
重いテーマで悲しい部分もあるが、最終的には大切な事に気付かされる映画である。
それとデ・ニーロとロビン・ウィリアムズの演技が凄く良い!
トーク・トゥ・ハー
二度と目覚めないかもしれない彼女の為に献身的に尽くすペニグノをなんて素晴らしい人だろうと思った。
だが話が進むにつれてそれは間違った認識だったと気付いた。彼の愛は彼女の為でなく自分の為であったからだ。
そういった意味ではマルコは相手の為に行動してきた。例えそれで自分が孤独になろうとも。
もしラストシーンの後にマルコが幸せに向かうのであるのならば、それは彼の今までの行動がもたらした応報なのだと思う。
wataridori
鳥の映像が延々と続く作品。
と、聞くと退屈そうに思えるかもしれないがそんな事はない。今まで見た事無いアングルから映し出される鳥の生体、色とりどりの色彩には目を奪われる。
自由に大空を舞う鳥たちを観てると、自分も空を飛ぶ事ができたらなと切に願う。
この作品は購入して、疲れた時などに観ると気分がスッキリと癒されるだろう。
フォーン・ブース
着目点が面白い。電話ボックスと言う題材だけで、見事に一つの世界を作り出している。
中心は電話でのやり取りだが、俳優の演技と声だけの犯人だけでここまで撮りきるのも凄いと思う。多分これ以上やり取りが続いたら逆にだれるだろうというギリギリの長さだと思う。
俳優も結構ハードな撮影だったのではなかろうか。
同じように日常の何か一点に目を付けて、話を膨らましてみるとおもしろいかもしれない。
作品はオチもしっかり付いており楽しめた!
28日後
劇場公開当時はおもしろそうだと思ってたんだが、いざビデオを観てみると何の事は無かった。
ジャンルは何なんだろう。一見するとホラーのようだがいろんな部分が絡んでホラーと一括りにする事はできない。
だが逆にいろんな要素を盛り込んでどれも消化不良に感じた。
ホラーを追求したドーン・オブ・ザ・デッドの方が数倍楽しめる。
パッション
無宗教の多い日本では、諸外国よりも受け入れにくいかもしれない。
確かにその背景を知らないと理解しにくい部分もあるが、そういう部分を越えて観る価値のある映画だ。
リアルな残酷描写で話題にもなってるが、故にキリストの苦しみ痛みがまざまざと感じられる。死んだ方が楽ではないか?とも思う。でも彼はそれに耐え、受け入れる。
忠実だと思われてた使徒の裏切り、見限り、怒り。でもそういう弱さは大抵の人が持つものであり、自分もそうだ。
誰かの為に命を懸けられる事。それは思うより容易い事で無いと思う。
キリストは言う。「敵を愛せと。」
苦しみと痛みしか与えなかった人の為に慈悲を請う。
それが自分にできるだろうか?
この映画で自分の中の何かが大きく変わったというような事は無い。ただ心に深く残った。
自分はキリスト教徒ではないが、この「愛する」という教えは、誰もに届く言葉だと思う。
ドーン・オブ・ザ・デッド
「ドーン・オブ・ザ・デッド」を観て来た。
<ややネタバレ>
ゾンビ映画は数多く存在するがここまで俊敏なゾンビはそういないだろう。集団で迫ってくるシーンは迫力ある!
そもそもの原因、経緯などは明かされてないが、そういった難しい話はホラー映画には、必ずしも必要ではないと思う。逆に未知の恐怖として捉える事もできる。
最初から最後まで一気に駆け抜けた感じだ。久々にヒットしたホラー映画だ。
プロフェシー
映画「プロフェシー」
原題「The Mothman Prophecies」、つまりUMAのモスマンを元にした映画。この原題を見た時に、話が何となく見えてしまった。
ストーリー的には「サイン」や「ドリームキャッチャー」と似てると思う。
EX
映画を選ぶのに色々な理由があるけれど、その一つが気分である。
スッキリしたい時はアクション、じっくり観たい時はサスペンス、笑いたい時はコメディなど。
今日はスッキリしたかったのでEXを借りたのだが、物足りなかったな〜。ストーリーは置いといて、もっとアクションを魅せて欲しかったな。
ブルーベルベット
デヴィット・リンチ監督作。
怪しげなキャラクター、ダークな世界は感じられたが、「マルホランド・ドライブ」ほどの不条理さは無かった。
初めから、ちょっとダークなサスペンスとして観ればいいかも。












